醸造方法による分類 |
色と産地による分類 |
■上面発酵ビール■
比較的高温(20度前後)で発酵させる。発酵中に酵母が浮き上がることからこう呼ばれる。エステルや高級アルコールの生成量が多く香味は強い。あまり冷やさなくても美味しく飲める。 |
淡色ビール |
ペールエール(イギリス)
ホップが多く、苦味が強い。少し酸味がある。 |
ケルシュ(ドイツ)
フルーティーな香りで苦味が少ない軽いのが特徴。炭酸が弱めで泡立ちも少なく喉ごしが良い。 |
ヴァイス(ヴァイツェン)(ドイツ)
大麦麦芽と小麦麦芽で醸造された白濁した淡い色の上面発酵ビールの総称。小麦特有の香りと酸味が特徴的で泡持ちが良い。ドイツ南部の小麦ビールをヴァイツェンと呼びベルナリーヴァイスのことをヴァイスと呼ぶこともある。ヴァイツェンはベルナリーヴァイスに比べて小麦の使用比率がやや高く濃度も高い。 |
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ベルナリーヴァイス
乳酸菌発酵もさせていて酸味が強くドライなキレ味と濃い白い泡が特徴。シロップ゚を入れて飲む。北のシャンパンとも呼ばれる。 |
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ヴァイツェンボック
小麦を使用したボック。クリスマスや復活祭用に醸造される。 |
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ベルジャンホワイト
ベルギーの伝統的上面発酵ビールビール。麦芽にしてない小麦を使用。キュラソーやコリアンダーで香り付けしたものもある。 |
中間色ビール |
アルト(ドイツ)
濃色大麦麦芽だけで醸造。上面発酵独特の香味があり苦味とスッキリ味が特徴。アルコール度数4~7度。 |
濃色ビール |
スタウト(イギリス)
ローストされたモルトで醸造され、色は黒色に近い。香ばしさと深い苦味が特徴。アルコール度数4~7度。アイルランド゙発祥。 |
ポーター(イギリス)
ロースト風味とホップの苦みが利いている。黒色したエールで、エールよりも滋養に富むといわれて荷役達に人気があったのでこう呼ばれるようになった。現在大部分は下面発酵で醸造されている。アルコール度数4~7度。 |
ベルジャンエール(ベルギー) 主にベルギーで作られているエールで様々なタイプのものがある。トラピストが代表的。アルコール度数の高いものが多い |
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トラピスト
ベルギーとオランダ゙の修道院で醸造されている濃色ビール。瓶内で熟成されアルコール度数も強め。フルーティーで甘味があるものが多い。 |
■下面発酵ビール■
低温(5度)で発酵させる。発酵の終わり頃に酵母が下に沈む。冷やして飲むのが美味しい。 |
淡色ビール |
ピルスナー(チェコ)
きめ細かな泡とホップの苦味とシャープ゚な喉越しが特徴。ミュンヒナーもこのタイプ゚。アルコール度数3~5度。 |
エクスポート(ドイツ)
ピルスナーよりも濃度が濃く甘味が強い。ピルスナーとダークラガーの中間的性質。 |
ヘレス(ドイツ)
ミュンヘンのポピュラーなラガーの一つ。元々は濃色だったミュンヒナーを淡色にしたもの。ホップの量も少なくアルコール度数はピルスナーよりやや低めでモルトの香りが強く甘味がありまろやかな口あたりが特徴。 |
アメリカン(アメリカ)
コーンや米などを副原料に使用したライトテイストなビール。アルコール度数1~6度。 |
中間色ビール |
ウィンナー(オーストリア)
ウィーン麦芽で醸造された琥珀色のビール。 |
濃色ビール |
シュバルツ(ドイツ)
「黒」の意味。デュンケルより色が濃く甘味は控えめ。ミュンヘンが発祥。 |
デュンケル(ドイツ) ドイツでの黒ビールの呼称でローストされた大麦の香りと少しドライな風味が特徴。 |
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ミュンヒナー
ミュンヘン生まれのデュンケルタイプ゚の濃色ビール。ホップ゚が少なく麦芽の香りが強い。アルコール度数4~6度。 |
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ラウホ(ラオホ)
生のブナを使って乾燥燻蒸させた麦芽を使用したダークビール。特有の焙煎または燻製風味あり。濃色の割には意外にのど越しがよい |
ボック(ドイツ)
香りは強いが苦味は少ない。アルコール度数6%以上。 |
■自然発酵ビール■
酵母を使わず空気中の微生物で自然発酵させる。 |
濃色ビール |
ランビック(ベルギー)・・・野生酵母で自然発酵させたビールの総称。味わい深く特有の香りと強い酸味が特徴。アルコール度数4~6度。 |
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グース・・・年代の異なるランビックをブレンドし二次発酵させ、さらに1年以上瓶内発酵させたもの。 |
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フルーツ・・・ランビックに各種フルーツを半年間程浸したものやビールに果汁を添加したカクテルビールがありフルーツの味わいや色合いを楽しめる。アルコール度数1~5度。 |
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クリーク・・・若いランビックまたはグースにチェリーを浸して発酵させたもの。甘苦い味がある。 |
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フランボワーズ・・・クリークの1種でチェリーの代わりにラズベリーを使用したもの。 |